大ヒット作『アルマゲドン』と言えば、ハリウッド映画で見かける有名なキャッチコピー「全米が泣いた」にあるように、涙なしには見られない感動作です。
ブルースウィリスを始め豪華キャストがそろった映画ですが、ひどいと低評価の理由はなぜなのでしょうか?
名作と言われる作品ですが、突っ込みどころも満載なんて評価も見かけるのも気になるところです。
この記事では、映画『アルマゲドン』がひどいと言われる低評価の理由はなぜなのか、作品の突っ込みどころもご紹介していきます。
ネタバレを含むため作品をまだ見ていない方はご注意ください。
Contents
アルマゲドン映画がひどいと低評価の理由はなぜ?
次回の金曜ロードショーは17日
多くのリクエストを頂いた名作☄️#アルマゲドンを放送します#ブルース・ウィリス主演‼️迫りくる人類滅亡の危機☄️愛する者を守るため、選ばれし者たちが宇宙へと飛び立つ⁰
感涙間違いなしのSFスペクタクル超大作ですお楽しみに‼️#金曜ロードショー pic.twitter.com/NjBSsXLygv— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) March 3, 2023
大ヒット作で感動して涙すること間違いなしと言われる映画『アルマゲドン』ですが、実は低評価でひどいと言う意見も多くあるんです。
なぜ低評価とされているの、その理由は一体何なのか気になりますよね。
アルマゲドンがひどいと言われる理由には次のことがあげられます。
- ディープインパクトと比較された
- SF映画として科学的な矛盾点が多い
- ゴールデンラズベリー賞を受賞した
- 邦題にアルマゲドンとつけた作品が多い
大ヒット作のアルマゲドンですが、ゴールデンラズベリー賞を受賞していたりと、意外にも低い評価なのが興味深いですよね。
それに邦題に「アルマゲドン」とつけられた作品が多く、知らない人は本家と思ってしまいそうです。
それでは映画『アルマゲドン』が低評価の理由を詳しく解説していきます!
ディープインパクトと比較された
1998年12月12日に公開された『アルマゲドン』ですが、同年5月8日に公開された映画『ディープインパクト』が比較対象としてよく挙げられます。
スティーヴン・スピルバーグ監督が製作総指揮をとった『ディープインパクト』は『アルマゲドン』よりも公開が早く、内容も隕石衝突による地球滅亡をロケットに乗って食い止めると言うものです。
多少の矛盾は無視してテンポ良く進み、大迫力の映像で魅せる『アルマゲドン』に対し、『ディープインパクト』は隕石衝突を前に描かれる人間ドラマに焦点が当たっています。
派手さはないものの丁寧に描かれる『ディープインパクト』の方が見終わったあとの感動が続くという意見が多く見られます。
SF映画として科学的な矛盾点が多い
アルマゲドンには科学的な矛盾点やおかしなところがたくさんあると言われています。
ストーリーよりも映像重視の作品なので細かく見ていくと現実味がない…と言った状況になっています。
アルマゲドンはブルースウィリス演じる主人公のハリーをはじめとするごく普通の石油掘削作業員たちが、宇宙に出て地球に衝突しようとしている小惑星に穴をあけて爆発させると言うストーリーです。
宇宙に行くための訓練をあっという間に終わらせた作業員たちが宇宙に行く設定はさすがに無理がありますよね。
その他にも宇宙ステーションや小惑星には重力がないはずなのに普通に歩いていたりと専門家でなくともあれ?と思う部分がかなり多いようです。
この作品は科学的に間違っている分が168箇所あるとも言われていて、映画とは言え突っ込みどころの多い作品です。
この突っ込みどころについては後ほど詳しくみていきましょう。
ゴールデンラズベリー賞を受賞した
大ヒットを記録し、感動したとの声も多いアルマゲドンですが、最低の映画を表彰する「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」を受賞しています。
1999年に行われた第19回ゴールデンラズベリー賞では作品賞だけでなく、主演男優賞など総ナメ状態だったようです。
- 最低作品賞
- 最低男優賞:ブルース・ウィリス
- 最低助演女優賞:リヴ・タイラー
- 最低スクリーンカップル賞:ベン・アフレック & リヴ・タイラー
- 最低監督賞:マイケル・ベイ
- 最低脚本/ジョー・エスターハス不名誉賞
- 最低主題歌賞:I Don’t Want to Miss a Thing
日本での興行は良かったものの、アメリカでは同様の評価ではなかったようです。
エアロスミスの主題歌「I Don’t Want to Miss a Thing」も受賞していたなんて意外ですよね。
邦題にアルマゲドンとつけた作品が多い
アルマゲドンと言えばブルースウィリスやエアロスミスの主題歌が頭に浮かびますが、実は邦題に”アルマゲドン”とつけた作品が多数存在するんです。
内容は全くつながりがないのに勝手にシリーズを装ったアルマゲドンは2007年から始まり、何と2022年まで続いているんです。
- 「アルマゲドン2007(原題「EARTH STORM」)
- 「アルマゲドン2008」(原題「FUTURE SHOCK:COMET IMPACT」)
- 「アルマゲドン2009」(原題「POLAR STORM」)
- 「アルマゲドン2010」(原題「METEOR APOCALYPSE」)
- 「アルマゲドン2011」(原題「METEOR STORM」)
- 「アルマゲドン2012」(原題「QUANTUM APOCALYPSE」)
- 「アルマゲドン2012 マーキュリークライシス」(原題「COLLISION EARTH」)
- 「アルマゲドン2013」(原題「CAT.8」)
- 「アルマゲドン2014」(原題「ASTEROID VS EARTH」)
- 「アルマゲドン20XX」(原題「20YEARS AFTER」)
- 「アイス アルマゲドン」(原題「CHRISTMAS ICETASTROPHE」)
- 「アルマゲドン アメリカ」(原題「AMERIGEDDON」)
- 「シン アルマゲドン」(原題「EARTHTASTROPHE」)
- 「アルマゲドン2020」(原題「COLLISION EARTH」)
- 「アルマゲドン2021」(原題「ASTEROID-A-GEDDON」)
- 「アルマゲドン2022」(原題「MOON-CRASH」)
これらの作品の評価が本家アルマゲドンの評価を下げている一因にもなっているのではないでしょうか。
2023年もアルマゲドンを使った映画が出てきそうですね。
アルマゲドン映画の突っ込みどころも紹介
ℐℒℴℯℴ Harry!!#アルマゲドン#ブルース・ウィリス pic.twitter.com/OaDk3nxAzr
— ✩°̥࿐୨୧むらかみとおる(38)※最強雨男࿐⋆*☮️ (@Brit_toru) March 9, 2023
突っ込みどころ満載のアルマゲドンですがどんなものがあるのか具体的にみていきましょう。
科学的な誤りは168箇所とも言われているので、突っ込みどころの大きいポイントをあげていきます。
- 地球崩壊の危機でもアメリカのNASAしか対応しない
- NASAが掘削作業員の設計した掘削機を作れない
- 小惑星破壊に送り込まれたのが普通の掘削作業員
- 小惑星破壊のため送り込んだのがスペースシャトル2機のみ
- 精密機器が叩いて直る
- 宇宙ステーションや小惑星に重力がある
- 主人公の娘の家族愛に疑問
地球崩壊の危機でもアメリカのNASAしか対応しない
地球に小惑星が衝突して滅亡の危機という状況で対応しているのは世界で1国、しかもNASAだけというのがあり得ない状況ですよね。
ほかの先進国に何の相談もなく、共同戦線も張らずにアメリカだけで話を進めてしまう点はいくらハリウッド映画とは言え、アメリカ万歳すぎる展開です。
科学的根拠が云々以前に作品を見た方は突っ込みたくなったのではないでしょうか。
NASAが掘削作業員の設計した掘削機を作れない
世界最高峰の技術力を持つNASAが石油掘削作業員が設計した設計図通りに作れないというシーンがあります。
NASAが設計図をもとに掘削機を再現する際に、主人公ハリーが部品の位置が違うと指摘するのですがNASAがそんなことも出来ないとは思えません。
その程度の技術力の組織の作ったスペースシャトルで宇宙に行けるのかと言う疑問が湧いてしまいますよね。
小惑星破壊に送り込まれたのが普通の掘削作業員
ハリー達は腕の良い石油掘削作業員ですが、それはあくまでも地上で活動する場合です。
そんな作業員たちをたった2週間程度の訓練で宇宙に行かせてしまうなんてありえない事態です。
宇宙飛行士は2年間の基礎訓練を受けた後、ISS搭乗宇宙飛行士として認定されなければ宇宙には行けません。
いくら緊急事態とは言えこの期間をすっ飛ばした普通の作業員たちが無重力空間で、地球とは構成の違う地面で作業が出来るのか気になってしまいます。
既に訓練されている宇宙飛行士に掘削技術を習得させる方が早いのでは?と感じてしまいました。
小惑星破壊のため送り込んだのがスペースシャトル2機のみ
小惑星が地球に衝突するのを阻止するのを目的にスペースシャトル2機に作業員を乗せて送り込みました。
人間の力で小惑星の地面を掘って内部から破壊するという作戦ですが、核ミサイルを撃ち込んで軌道修正した方が早いのでは?と思ってしまいます。
精密機器が叩いて直る
ロシア人宇宙飛行士のレブが宇宙ステーションから合流した際に、スペースシャトルの機器を叩いて直す場面があります。
若い方にはピンと来ないかもしれませんが、まるでブラウン管テレビを直す時のように叩いて直すんですよね。
そんなことで直る程度の機器で大丈夫なのかと不安になってしまいます。
宇宙ステーションや小惑星に重力がある
無重力の宇宙空間で作業するために2週間の訓練を積んだ作業員たちですが、なぜかスペースシャトル内や宇宙ステーション、小惑星で普通に動いているんです。
無重力ではない設定なのかと言えば、岩石などは浮いていたりするので矛盾を感じてしまうんです。
ちなみにスペースシャトルと宇宙ステーションのドッキング中は作業を円滑に進めるために重力を発生させているようですが、そんなに上手くいくのかも疑問ですよね。
主人公の娘の家族愛に疑問
主人公ハリーの娘・グレースの親子関係はあまり良くありませんでした。
そんな関係ですが父親が地球を守るために犠牲となって死んでしまいます。
同じく地球を守るために宇宙へ行った恋人のAJは無事に帰還するのですが、再開の際には父親が死んだのがなかったかのようにいちゃつく2人に疑問を覚えた人も多いようです。
ハリーは地球を、娘を守るために命を懸けたのに娘にとっての家族愛とは…とスッキリしないシーンでした。
このように突っ込みどころは多くあるものの、作品全体を通して感動するシーンや面白いシーンもたくさんあり、ヒット作であることは間違いありません。
ぜひご自身の目で見て確認してみてくださいね。
>>アルマゲドンの生き残りは何人で誰?死んだ人もシーン別に紹介
まとめ
電車内にオレンジ色の作業着を着た方が数人乗ってきて既視感…アルマゲドン…ってなりました pic.twitter.com/dW488gUSyB
— Miyu(みゆうだよ。) (@dempa_mmm21) March 8, 2023
この記事では、大ヒット作『アルマゲドン』の映画がひどいと言われる理由や、低評価はどんなところなのか、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
作品の突っ込みどころや矛盾点もそこまで気にしていなかったものの、改めて見るとありますよね。
ラストシーンも感動の涙で「全米が泣いた」というキャッチコピーはよく出来ているなと感心してしまいます。
低評価で内容がひどいと言われたり、突っ込みどころも多いと言われる映画『アルマゲドン』ですが、マイナスな点だけでなく楽しめる作品なのでぜひ見てみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。