思い出のマーニーの杏奈はクズで性格悪い?精神病が原因?

思い出のマーニーの杏奈はクズで性格悪い?精神病が原因?

ジブリ作品の1つである「思い出のマーニー」ご覧になった人も多いのではないでしょうか。

地上波でも何度か放送されています。

ジブリ作品は評価が高いのもが多いですが、この作品は公開後から賛否両論あったようです。

この作品の主人公である杏奈に対して「クズ」「性格悪い」「精神病ではないか」ということも聞かれました。

この記事では「思い出のマーニー」の杏奈はクズで性格が悪いのか、なぜ精神病が原因と言われるのかを調べていきたいと思います。

多少のネタバレを含んでお伝えしていきます。

 

思い出のマーニーの杏奈はクズで性格悪い?

多様な作品があるジブリ映画ですが「思い出のマーニー」は他のジブリ映画と比較しても特に賛否が分かれるようです。

その理由が主人公の杏奈です。

杏奈は幼い頃に両親を亡くし、可愛がってくれていた祖母も亡くします。

内気で友達ができにくい性格だった杏奈は、自分は目に見えない「魔法の輪」の外にいるのだと考えています。

そして、自分を残して亡くなった両親や祖母を憎んでしまいます。

 

杏奈の性格は悪いのか?

では杏奈の性格が悪いと言われる理由は何なのでしょうか。

ジブリ作品と言えば、例え逆境の中にいたとしても「明るくて強い」という前向きな性格の主人公が多いですよね。

もしくは、「おっちょこちょいの頑張り屋さん」という愛されるキャラクターが多いのではないでしょうか。

杏奈は「後ろ向きで心を開かない」という、ジブリ映画の中でも珍しい主人公です。

そして杏奈の性格が悪いと言われる理由が何点かありました。

  • 杏奈は自分を残して亡くなった両親、祖母を憎んでいる
  • 養母が杏奈の養育費を市から受給していることを知り、養母の愛に疑問を感じている
  • 杏奈と親しくなろうとしてくれた信子に「ふとっちょ豚!」と暴言を吐いてしまう
  • 「私は…私が嫌い」と自己否定やネガティブなところが多い
  • マーニーに出会うまでポジティブな感情が一切ない

見ている人にしてみれば「それは違う」ともどかしさを感じてしまうのではないでしょうか。

なぜなら杏奈には愛情を注いでくれる人が周りにいるにも関わらず、杏奈自身がそれを拒否しているように見えるからです。

周りの愛情や関心を突っぱねって、独りぼっちだと思い込んでいる言動が「杏奈はクズで性格が悪い」という評価につながってしまうのではないでしょうか。

 

思い出のマーニーの杏奈はクズなのは精神病が原因?

杏奈については精神病を患っているのではないかなど、さまざまなことが言われています。

この理由について「思い出のマーニー」を見ていくと、

  • 自己否定
  • 周囲の人と友好関係が築けない
  • 暴言を吐く
  • 妄想

という杏奈の言動が挙げられます。

そしてこのことから、統合失調症が一番の可能性として浮かび上がります。

統合失調症の特徴として、

  • 幻覚や幻聴
  • 感情が乏しくなる
  • 世間に対して無関心になる

などがあります。

前述した杏奈の性格に当てはまりますよね。

しかし杏奈は本当に精神病を患っているのでしょうか。

杏奈は12歳という多感な時期です。

精神病を患っているというよりは、杏奈の置かれている環境や成長の過程なのではないかと思えます。

 

杏奈の性格はなぜ暗いのか?

杏奈は思春期で多感な時期なのに、頼れる両親を幼い頃に亡くし祖母も亡くしています。

信じかけていた養母が杏奈の養育費を市から受給していてそれを杏奈に隠していることを知ってしまいます。

内気でなかなか友達もできません。

信子には、気にしている青い目のことを言われて暴言を吐いてしまいます。

きっと誰も信じられない、誰に何を言われてもネガティブにとらえてしまうという、まさに人生どん詰まり状態ではないでしょうか。

しかしマーニーと出会い、少しずつ変わっていきます。

通常ジブリ作品と言えば、心をとざしている脇役に明るい主人公が手を差し伸べるというストーリーが多いように思います。

主人公の頑張っている姿を見て、自分もできると勇気づけられる脇役という構想です。

しかし現実は、杏奈のようにどん詰まっている人の方が多いのではないでしょうか。

杏奈のように周りの優しさに気がつかず、自分なんて…と落ちていく人は多いものです。

「思い出のマーニー」はそんな杏奈に共感し、杏奈がどん詰まり状態から抜け出していくのを見て勇気をもらえる作品ではないでしょうか。

卑屈で暗く、周りの優しさに気づかない性格の悪いキャラクターはどん底状態の人間の心理を表しているのかもしれません。

 

思い出のマーニーが伝えたいことは?

「思い出のマーニー」の感想として「杏奈の性格の悪さ」が多くあがっています。

次に多い感想は「何を伝えたいのかわからない」「意味がよく分からない」というものです。

この作品に隠されているメッセージは

  • あなたは愛されている
  • 許す気持ち
  • 前向きに生きていく事の大切さ

ということです。

杏奈の周りにいる杏奈を愛している人たち、映画を見ている人には見えますよね。

反対に、どうして杏奈があれほどまでに卑屈なのかわからないと感じるのではないでしょうか。

杏奈には自分を愛している人たちが見えず、自分を愛している人たちがいるということが信じられないのです。

そして自分を置いて亡くなってしまった両親や祖母を許せないと感じていて、自分は輪の中には入れずに独りぼっちだと思っているのです。

しかし「愛されない」「許せない」「自分が嫌い」という思いは、全てマーニーが変えてくれます。

この映画を観てくれた人が、自分は誰かから愛されているということ、愛されていたということを思い出してもらえたら、作り手としてとてもうれしく思います。

この映画で監督をつとめた米林宏昌監督もこのように話しています。

前半は杏奈の暗くて性格の悪いシーンが続きますが、1つ1つ丁寧に見てみてください。

色々な伏線が張られていて、後半にそれを回収していきます。

それがわかったとき「思い出のマーニー」が何を伝えたいのか理解できるのかもしれません。

SNS上では「あなたのことが大すき」という意味が分かって号泣した、という投稿も多く書かれています。

何度見ても意味不明だったけど、ついに意味がわかって涙がとまらない、などの投稿もあります。

色々な経験をしてきた大人ほど、その意味は深いものかもしれません。

>>思い出のマーニーの杏奈はハーフ?クォーター?目の色が青い理由を考察

 

まとめ

「思い出のマーニー」の杏奈はクズで性格が悪いのか、なぜ精神病が原因と言われるのかを調べてきました。

皆さんは杏奈が「クズ」で「性格悪い」と思いましたか。

精神病を患っていると思いましたか。

ジブリ映画の中でも異色の主人公ですが、映画を見進めていくとやはりジブリ映画の主人公にふさわしいキャラクターなのだと思えてきます。

そしてさすがジブリ、と思える作品になっています。

もし1度見てピンとこなかったという人がいたら、ぜひ2度目も見てみてください。

見方が変わったり、気づかなかったメッセージに気づくことができるかもしれません。

杏奈の気持ちの変化にも注目しながら「思い出のマーニー」を楽しんでくださいね。