実写映画『耳をすませば』の公開日や新情報が明らかになり話題になっています。
ジブリ映画では天沢聖司はバイオリンを演奏していたはずなのに、実写映画ではなぜチェロ奏者なのか気になりますよね。
原作漫画と違うのはなぜなのか理由が知りたくなってしまいますよね。
この記事では『耳をすませば』の実写映画はバイオリンではなく、なぜチェロ奏者なのか?
原作と違う理由についても徹底解説していきます。
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耳をすませば実写なぜチェロ奏者?
実写版「耳をすませば」聖司くん、バイオリンじゃなくて、チェロなの? pic.twitter.com/tyBGg7Tk9A
— hanae (@hana_notp) April 13, 2022
10月14日に公開される実写映画『耳をすませば』で、大人の天沢聖司役を演じるのは松坂桃李さんですね。
松坂桃李さんといえば、『マエストロ!』でバイオリニストを見事に演じていましたね。
なぜ実写映画『耳をすませば』ではチェロになっているのでしょうか?その理由を検証していきましょう。
理由① 松坂桃李さんは映画でバイオリン奏者を演じたことがある
松坂桃李さんは2015年公開の映画「マエストロ!」でにバイオリン奏者を演じていますよね。
バイオリンはまったくの初心者だった松坂桃李さんですが、撮影の1年前から練習をしたとのことでバイオリニストの役を見事に演じていました。
松坂桃李さんはバイオリンは『マエストロ!』で習得済みなので演技には問題ないのですが、実写映画『耳をすませば』では「イメージが被ってしまう」という理由で変更したのかもしれませんね。
理由② チェロの形や大きさが魅力的
実写映画『耳をすませば』のポスターやチラシを見ると、主人公の2人とバロンそしてチェロの構図が良い感じです。
チェロは座って弾くので画面の収まりも良いですし、松坂桃李さんがチェロを弾く姿や、ケースを肩にかけて街を歩くシーンなども見てみたいですよね。
チェロの形や大きさが魅力的で存在感がある、というのが理由の一つかもしれません!
理由③ チェロの音がストーリーに合っている
チェロの名曲といえば、バッハの『無伴奏チェロ曲』やサン⁼サーンス『動物の謝肉祭より「白鳥」』など時空を超えて心に深く響くイメージがあります。
中低域が魅力的で力強く優雅なチェロの音は、男性の声のようなイメージもありますよね。
実写映画『耳をすませば』では10年後のオリジナルストーリーということで、大人になった2人の心情を表現するのに、チェロの時空を超えて心に響く「音」がストーリーに必要と判断したのかもしれません。
耳をすませば実写なぜチェロで原作と違うのか理由を徹底解説!
「耳をすませば」原作とジブリ版の違い。
・そもそも原作は中学一年生の話
・聖司はヴァイオリン職人ではなく画家志望
(このため家庭環境もまるっきり違う)
・雫の姉は大学生でなく高校生
・雫の両親も共働きではない(母親は専業主婦)
・舞台も東京都ではない— テリー・ライス (@terry_rice88) January 14, 2020
『耳をすませば』の原作は柊あおいさんの漫画作品で、1989年に少女マンガ「リボン」で連載され原作ファンからは「耳すま」の愛称で親しまれています。
原作の主人公である天沢聖司は、両親は医者にしたいということですが、本人は画家になることを夢見ています。
原作漫画『耳をすませば』のファンからは、実写化に対して「ひどかったらどうしよう、、、」と不安の声もあるようです。
『耳をすませば』が実写化になるそうだ。アニメ化になったとき、原作の世界観や雰囲気がめちゃめちゃにされてて、原作ファンの友人たちと激怒したものだ。本来、今でいうなら関谷さんが主人公のお話なんだよ、あれ。
で、また更なるラブストーリー化か。。。。
原作の雫ちゃんがかわいそうだ。
— 雪平のsugi教授 (@pawx3727cds2000) January 13, 2020
耳をすませばの実写化で、オリジナルの10年後を描くとか、原作ファンもジブリアニメ版のファンも望んでないんとちゃうかね…。
— cojicoji_シノアリス垢 (@koji_NoALICE) January 14, 2020
SNSの意見を見ると、やはり原作漫画『耳をすませば』のファンは実写映画化には不安があるようです。
なぜ実写映画『耳をすませば』は主人公の天沢聖司がチェロ奏者で、10年後のストーリーが加わるなど原作と違うのかを検証していきましょう!
理由① ストーリーの広がりを考慮してチェロ奏者に変更
『耳をすませば』主人公の天沢聖司は、原作漫画では画家を目指し、ジブリアニメではバイオリン職人を目指していました。
実写映画『耳をすませば』では10年後のオリジナルストーリーということで、ストーリーに広がりや深みを出すために変更したのではないでしょうか?
天沢聖司のチェロ奏者としての夢や希望、現実や挫折など多くのを経験を積んで成長していく姿はとてもドラマチックで興味がありますよね。
理由② 原作漫画のシーンがジブリアニメのあのシーンに似ている!?
原作漫画『耳をすませば』の終盤で天野聖司が月野雫をアトリエに連れて行って絵を見せるシーンがあります。
このシーンがジブリアニメ『魔女の宅急便』の主人公キキと画家ウルスラのアトリエのシーンにちょっと似ていますよね。
原作漫画『耳をすませば』の連載は1989年8月号から11月号、ジブリアニメ『魔女の宅急便』の公開は1989年7月29日です。
原作漫画『耳をすませば』の終盤でアトリエのシーンが描かれているので、時期的にジブリアニメ『魔女の宅急便』からインスパイアされた可能性もあるかもしれませんね。
ウルスラが描いた絵のモデルはキキ、天野聖司が描いた絵のモデルは月野雫、というあたりも共通していますね。
画家という共通点が理由で、ジブリアニメ『耳をすませば』は主人公の設定をバイオリン職人に変更したのかもしれませんね。
そして、実写映画『耳をすませば』でも似たシーンになることを避けるために、主人公の設定をチェロ奏者に変更したのかもしれませんね。
理由③ 原作漫画のメッセージを表現するのにチェロが必要
原作漫画『耳をすませば』では「音」を「光」を「思い」を「言葉にしよう」という大切なメッセージが見開きでつづらています。
「音」を表現するのがチェロ、「光」を表現するのが映像、「思い」を表現するのが演技、とすると、チェロの時空を超えて心に深く響く豊かな「音」が実写映画『耳をすませば』に必要なのかもしれません。
原作漫画『耳をすませば』は登場人物、設定、長さなど映画にしやすい内容ですよね。
そして、バロンのエピソードが主人公二人の10年後にどう重ねってくるのか、本当に楽しみですね。
理由④ 監督による演出上の変更
実写映画『耳をすませば』の監督は平川雄一朗監督で、テレビドラマや映画を数多く手がけるベテランです。
原作漫画を実写映画化した作品も『ROOKIES~卒業~』『僕だけがいない街』『約束のネバーランド』など数多く手がけています。
登場人物のキャラクターや年齢など変更されていたり、原作で重要なエピソードが削除されていたり、主人公が死んでしまうなど結末を大胆に変更している作品もあります。
実写映画『耳をすませば』は原作漫画にはない10年後のストーリーが加わるということで、原作漫画『耳をすませば』をモチーフにした新たな作品と考えた方がいいのかもしれません。
原作漫画『耳をすませば』は1989年、ジブリアニメ『耳をすませば』は1995年とどちらも25年以上の月日が流れています。
今回の実写映画化で初めて『耳をすませば』にはどう届くのかも楽しみですよね。
まとめ
耳をすませばの実写映画はやめたほうがいいと思うぜ pic.twitter.com/fG0sGnxih1
— ぽぽ (@gt214214214) April 12, 2022
この記事では実写映画『耳をすませば』ではなぜ天沢聖司チェロ奏者となっているのか?
原作とどこが違うのか理由を徹底検証してきましたが、いかがでしたでしょうか?
実写映画『耳をすませば』では10年後のオリジナルストーリーも描かれるので、月島雫と天沢聖司がどうなるのか本当に楽しみですね。
2020年に制作発表されてから、2022年10月14日にようやく公開ということで期待が膨らみます。
松坂桃李さんがチェロ奏者として活躍する姿は楽しみですが、原作と違う理由はやっぱり気になりますよね。
漫画とジブリ映画、そして実写がどう違うのかチェックしておくと、より楽しめそうですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。