東京オリンピック2020の開会式でピクトグラムのパフォーマンスは面白くて最高でしたね。
日本国内だけでなく海外の人たちも面白いと嬉しい反応をされていました。
このパフォーマンスで表現されているスポーツピクトグラムは、1964年の東京オリンピックで初めて全面導入されたそうです。
ピクトグラムとは言語がわからなくても視覚的に内容の伝達をおこなうことを目的に作られています。
そんな誰が見てもわかりやすく作られているピクトグラムですが、日本と海外でその意味に違いはあるのでしょうか?
国によるピクトグラムの意味の違いや、海外の人たちが日本のピクトグラムを見た時の反応などをご紹介していきます。
Contents
ピクトグラム日本と海外の違いは?
世界の人たちに使いやすく! 温水洗浄便座のピクトグラム(図記号)が国際規格に登録 #トイレ #画像 https://t.co/5YnKrbtI5J pic.twitter.com/HK6TFHEuCj
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) February 28, 2018
道路や公共施設と街のいたるところで見かけるピクトグラム、どれも同じだと思っていませんか?
実はピクトグラムにはJIS規格とISO規格があり、同じものを表すピクトグラムでも規格によって形や表現の仕方が違うんです。
JIS規格は別名「日本工業規格」、ISO規格は別名「国際標準化機構」と言います。
日本独自の規格と国際標準があるということは、日本と海外ではピクトグラムに違いがあるということですね。
日本と海外で異なるピクトグラムを見ていきましょう。
- アメリカの道路標識
- 動物注意の道路標識
- 歩行者用信号機のピクトグラム
アメリカの道路標識
URL:https://www.mlit.go.jp/road/sign/sign/douro/wscomp.htm
この画像の道路標識、何だか違和感を感じませんか?
みなさんも普段よく目にする道路標識ってこんなに文字ばかりではなく、記号がメインで使われていますよね。
世界的に多いのは記号を使った道路標識なのですが、アメリカでは記号メインではなく文字メインの道路標識が使われています。
記号とは違い文字を使うことで、機能性・確実性に優れていることが特徴です。
アメリカのほかにもカナダや中南米で使用されているようです。
文字メインの表現なのでピクトグラムのように人によって捉え方にズレが生じることはなさそうですが、慣れないうちは戸惑ってしまいそうです。
また、速度がキロメートル表記ではなくマイル表記なので日本と大きな違いがありますね。
動物注意の道路標識
日本では高速道路や山奥の道路でシカなどの動物注意の道路標識を見かけますよね。
カンガルーが多く生息するオーストラリアでは、カンガルー注意の標識があるようです。
カンガルーのほかにもコアラや牛、ウォンバットに注意の標識もあるようですが、日本では野生で見かけることのない動物ばかりでビックリしてしまいますね。
逆に海外の人たちから見ると、日本ではよく見かける「たぬき注意」の標識は珍しく感じるのかもしれません。
国や地域によって生息する野生動物はさまざまなので、旅行などで出かけた際に動物注意の標識に注目してみると楽しそうです!
写真を撮って集めていくのも楽しいかも?!
歩行者用信号機のピクトグラム
これはノルウェーの歩行者用信号機。
色とピクトグラムで止まるべきなのか進んでもいいのかはわかりますね。
でも何だか違和感ありませんか?
日本で一般的な歩行者用信号機はシンプルな人のシルエットですが、ノルウェーでは兵隊さんです。
兵役制度のない日本ではあまりなじみがありませんが、ノルウェーでは兵役制度があるのでこのような信号機が見られるんでしょうね。
日本でも鉄腕アトムをデザインした歩行者用信号機が導入されている地区があるようです。
面白い信号機を探すのも楽しそうですね。
ピクトグラム日本と海外の面白い意味の違い!
このピクトグラムに草。 pic.twitter.com/1H3e9pLTMt
— 台湾史.jp (@Formosanhistory) August 27, 2021
ピクトグラムの国際標準化が進んできているものの、それぞれの国独自のピクトグラムはまだまだたくさんあります。
ということは、私たちが当たり前に目にしているピクトグラムも海外にはないものだったり、逆に海外からするとなじみのないものがピクトグラムになっていたりするということですね。
たとえば、私たち日本人にはおなじみの温泉マーク。
湯気が3本描いてあるこのマークを想像した方が多いのではないでしょうか。
この温泉マークは日本独自の規格であるJIS規格のもの。
このマークをみても日本人は温泉以外のものと勘違いしてしまうことはないですよね。
ところが海外の方からすると温かい料理のマークに見えてしまうそうです。
温泉になじみがないので温かい料理から湯気が出ていると勘違いしてしまうんでしょうね。
それを国際規格に合わせましょうとなったんですが反対意見も多かったため、どちらを選んでもOKとなったようです。
ちなみに国際規格の温泉マークはこれ。
家族で温泉に入ってるみたいに見えますが、見慣れないマークなので何だかしっくりこないですね。
日本のピクトグラムに対する面白い海外の反応
日本のピクトグラムを見て海外の反応はどうなんでしょう?
高速道路の案内標識が複雑すぎると海外で話題になっているようです。
私もたまに高速道路を利用するのですが、JCTに差し掛かるとカーナビがないと不安になってしまいそうな案内標識に遭遇したりします。
何度も通ったことのある道でも焦ることがあるので、海外の人たちが初見で見たら頭が混乱してしまいそうです。
URL:http://roadkawasaki.web.fc2.com/
このような複雑な案内標識に対する海外の反応はこんな感じです。
- この道路が実際にどうなってるか見てみたいな
- だから日本人はドリフトがうまいのか
- どこかで、グラフィックデザイナーがこれを見て心臓発作を起こしてるだろう
確かに複雑になってる案内標識を見るとどうなってるのか気になるところです。
高速道路のJCTを航空写真の探して見てみるのも楽しそうですね。
そのほかにも新宿駅の構内図が複雑すぎて海外だけでなく日本人からも「ダンジョン」なんて呼ばれていたりして笑ってしまいますね。
海外のピクトグラムに対する日本人の反応は?
日本のピクトグラムを見た海外からの反応を見てきましたが逆はどうでしょう?
海外のピクトグラムを調べていると、こんな標識あるの?と驚いてしまう標識が出てきます。
この記事の前半で日本と海外のピクトグラムの違いをご紹介していますが、動物注意の標識なんかが一番わかりやすい例でしょうか。
道路でカンガルーに出会わない!って思いませんでしたか?
そのほかにもこんな注意を促す標識もあるようです。
URL:https://en.wikipedia.org/wiki/Chironex_fleckeri
まるで宇宙人にさらわれてしまうような標識。
この標識を見たら宇宙人出るの?と面白がってしまいそうです。
思わず笑ってしまう標識ですが、実態は猛毒のクラゲが海水浴場にまで姿を現す地域で注意喚起のために標識が設置されているようです。
まとめ
ピクトグラムの日本と海外の違いや、ピクトグラムの面白い意味や海外の反応についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
文化の違いによって表現方法が異なることも出てくるので、デザイナーの意図しないところで面白いと反応されることもあるんでしょうね。
海外のピクトグラムを調べていると、日本じゃ考えられないようなユニークな標識が出てくるので見ているだけでも楽しい気持ちになりますね。
本来ピクトグラムとは標識内の字が読めなくてもピクトグラムを見れば内容が理解できる、というのが目的なはずですが、あれ?と思うものもあったりと表現は難しい!
大真面目にデザインされて、でも何だか面白いピクトグラムを探してみるのも楽しいかもしれませんね。
日本にもほんわかするピクトグラムや面白いピクトグラムが色々とあるので、ぜひ見つけてみてください!