1994年に公開された映画『ショーシャンクの空に』は、冤罪で長い刑務所生活を余儀なくされた男の、力強い生き様を描くヒューマンドラマです。
主人公のアンディは冤罪によって刑務所に入るのですが、本当は有罪なのか無罪なのか、疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
『ショーシャンクの空に』では真犯人が誰かという点については描写が控えめになっていて、結局のところどっちなの?と気になってしまいますよね。
この記事では、映画『ショーシャンクの空に』のアンディに焦点を当てて、有罪なのか無罪なのか?冤罪で真犯人が誰なのかについて詳しく考察していきます。
最後までお楽しみください。
ショーシャンクのアンディは有罪無罪?
真実を明らかにするのではなく、刑務所の中で希望を抱く人達のヒューマンドラマ。
レッドのナレーションの一言一言にズッシリとくる言葉の重みが切なかったし、ブルックス同じ末路を追わなくて本当によかった。アンディと再会するシーンに死ぬほど感動した。
これが名作、、、、ショーシャンクの空に pic.twitter.com/JkmChHjNVp
— あんどろ (@4Tataka00) November 3, 2020
映画『ショーシャンクの空に』では、冒頭では酒に酔って自暴自棄になったアンディが銃に弾丸を込めているシーンがあり、妻とその愛人を殺害した犯人はアンディであるように描かれます。
しかし裁判では「自分は断固殺していない」と強く否認しています。
無実を訴えるアンディでしたが終身刑の判決が下り、劣悪な環境のショーシャンク刑務所に服役することになります。
若くして銀行の副頭取を務めるほど優秀な銀行員であったアンディ。
ショーシャンク刑務所ではハドリー主任刑務官の遺産相続問題を、財務経理の知識を駆使して仲間たちへのビールと交換条件に解決し、両者から一目置かれる存在となります。
その他にも刑務所所長のマネーロンダリングなどを手伝いや、新たに刑務所に入所した青年トミーの勉強の面倒を見て高校卒業資格を取らせてあげるなど、人の役に立つことに進んでやるようになります。
そんな優秀で冷静に行動するアンディが自暴自棄になって殺人という罪を犯すのでしょうか?
アンディが有罪と判断されたのは次の点です。
- 酒に酔った状態で銃を携帯して事件現場にまで行ったことをアンディ本人が認めている
- アンディの妻が不倫をしており、不倫相手のプロゴルファーの自宅にいた
- 川に捨てたはずの銃が見つからなかった
酒に酔っていたアンディは犯行時の記憶があいまいだったこともあり、不利な状況証拠で有罪に追いこまれています。
決定的な証拠がないまま、裁判での判決は有罪となったアンディですが、ショーシャンク刑務所に入ってからも無実を主張しています。
刑務所という環境に置かれながらも自分と周囲の環境をより良くしようとし、自由への希望を捨てませんでした。
無実だからこそ、長い時間を刑務所内で過ごすことになっても希望を捨てずにいられたのではないでしょうか。
ショーシャンクのアンディの有罪は冤罪で真犯人が誰なのかも!
アンディの静かでそつの無い(それでいて煮えたぎる)知性が恋しくなって、久しぶりに鑑賞
本当に無実だったのかとか結局罪を犯してとかそんなことはどうでもよくて。
ショーシャンクの壁の内側がアンディの指先によってほろほろとほどけていく、これがもう最高に気持ちいい。 pic.twitter.com/hBgmJqhuef— Sgt.Pepper (@Sgt_PsLHCB) December 11, 2021
アンディの有罪が冤罪だということが、物語の後半で発覚します。
刑務所に入所してきた青年トミー・ウィリアムズによって真犯人についての情報が語られたのです。
そのため、アンディが有罪でないとしたら真犯人はいったい誰なの?という疑問が生まれます。
しかし、映画『ショーシャンクの空に』では、真犯人の真相は暴くことに重点を置いておらず、はっきりと語られずに物語は終わります。
アンディが無実の罪で終身刑を課されるという理不尽極まりない絶望の底で、希望を持ち力強く生き様を描くことに意味があるのです。
それはアンディの「希望はいいものだよ。たぶん最高のものだ。いいものは決して滅びない」という言葉が示しています。
とはいえ、真犯人は誰なのかという答えは気になりますよね。
トミーが語った事件の真犯人についてご紹介します。
事件の真犯人はエルモ・ブラッチ?
Stand by Meとショーシャンクの空にが同じ世界線の話で、Stand by Meのクリスを刺殺した犯人がショーシャンクの空にのアンディの妻を射殺したエルモっていう豆知識はじめて知ってちょっとびっくりしてる pic.twitter.com/gcQbgLmcxV
— たなかりょうた (@mukusora4869) September 12, 2020
映画の後半でショーシャンク刑務所に入所してきた青年トミーは、アンディになぜ刑務所に収監されているのか尋ねます。
アンディが有罪となった理由を聞いたトミーは、4年前にトマストン刑務所で一緒になったエルモ・ブラッチのことを語ります。
エルモは「盗みに入った家で抵抗したプロゴルファーと女の命を奪った」「殺した二人は不倫の関係で、なんと逮捕されたのが女の亭主の銀行員だった」と自慢話として話していたんです。
トミーの話が真実かどうかについては、「神に誓って真実であり法廷でも証言できる」と発言していることから真実であると言えます。
事件の真犯人が別にいて、アンディは無実の罪で捕まっている可能性が高いことが分かっても、アンディの再審請求は許可されませんでした。
刑務所長はアンディに不正を告発される恐れがある上、有能な手駒がいなくなることを恐れ、証言者となるトミーを口封じのために殺してしまうのです。
このことから真犯人がエルモである可能性は高いと言えます。
とは言え、所長たちにとってはアンディが冤罪であろうと真犯人であろうと関係なく、蓄財の道具であるアンディは手元においておきたかったんでしょうね。
そのためにトミーは殺されてしまったと思うとやるせないですね。
>>ショーシャンクのポスターはどうやって貼った?ポスターの女優が誰かも紹介
まとめ
色々あるけど『ショーシャンクの空に』も推したい。冤罪で投獄された銀行員のアンディ(右)と長年服役しているレッド(左)の2人のやり取りがとても好き。 pic.twitter.com/u0KsGTsJIU
— Hound C99 お疲れ様でした (@Hound_7) June 12, 2020
この記事では、映画『ショーシャンクの空に』のアンディは有罪か無罪か、冤罪で真犯人が誰なのかご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
『ショーシャンクの空に』では有罪無罪がはっきりと語られることはないため、後味が悪いといったコメントも見かけます。
アンディが冤罪かもしれないということも、真犯人が誰なのかといった点も、この映画で伝えたい本当もメッセージではないのでしょう。
最後まで希望を捨てずに行動したアンディの姿を見て、幸せの意味や人生の意味を考えさせられますね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。