テナーサックスの音域で実音の最低音はどこまで?出し方のコツは?

テナーサックスの音域で実音の最低音はどこまで?出し方のコツは?

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テナーサックスの音域で最低音はどこまで出るのか、ご存じですか?

最低音から最高音まで幅が広く、さまざまな演奏に対応することができ、特にジャズでは大きな存在感を放つテナーサックス。

移調楽器であるテナーサックスは、記譜音と実音が違います。

テナーサックスの音域はどれくらいなのか、最低音は実音でどこまで出せるのか初心者にわかりやすく解説します!

また、きれいな低音を出すための、出し方のコツについてもお伝えしていきます!

おススメの練習方法で、柔らかい、きれいな低音の出し方のコツを身につけちゃいましょう。

 


テナーサックスの音域で実音の最低音はどこまで?

テナーサックスの音域 実音の最低音はどこまで?

テナーサックスの音域は2オクターブ半。

ただし、これは教則本に載っている基本的な運指で出せる音域です。

フラジオという奏法を使えば3オクターブ以上の音域に広がり、フラジオ奏法を使って高音を出すと大体サイドキィを使った「レ」よりもオクターブ高い音が出せます。

コントロールが非常に難しく運指や吹き方も特殊になるため、初心者には不向きな吹き方です。

まずはしっかりと基本的な練習から。

今回は基本的な運指の範囲でテナーサックスの音域を確認していきましょう。

テナーサックスの最低音は記譜音で「シ♭(B♭)」、実音だと「ラ♭(A♭)」の音を出すことができます。

  • 記譜音(シ♭、B♭)
テナーサックスの音域で実音の最低音はどこまで?出し方のコツは?
  • 実音(ラ♭、A♭)
テナーサックスの音域で実音の最低音はどこまで?出し方のコツは?

低音を吹くときのサックスの状態は、マウスピースからベルまですべてのキィが閉まっている状態になります。

つまり振動させる管の長さが長くなっているということなんです。

管が長くなるほど振動させるために必要なエネルギーは大きくなります。

さらにサックスはベルに向かうにつれて管が太くなっているので、低音を鳴らすためにはより多くの息が必要になります。

そのため、低音をきれいな音で響かせるのは至難の業。

一発できれいに低音が出ないなんて人も多いのではないでしょうか。

低音の出し方のポイントについては後ほど解説していきますね。

そういえば、フラジオのように特殊な奏法で最低音よりも低い音を出すことができるのか気になった方いませんか?

管が一番長い状態で出す音=最低音なので、特殊な奏法でさらに低い音を出すことはできません。

まずは基本的な運指で最低音から最高音まで練習していきましょう!

 

テナーサックスの最高音はどこまで?

では次に、テナーサックスの最高音とその実音について確認していきましょう。

テナーサックスの最高音は記譜音で「ファ♯(F♯)」、実音だと「ミ(E)」の音を出すことができます。

  • 記譜音(ファ♯、F♯)
テナーサックスの音域で実音の最低音はどこまで?出し方のコツは?
  • 実音(ミ、E)
テナーサックスの音域で実音の最低音はどこまで?出し方のコツは?

低音を出すときほど息の量が重要でしたが、高音域を吹くときには息のスピードが重要になってきます。

息のスピードが十分でないと、音程が不安定になったり、何だか情けない音が出てしまったりと高音域ならではの難しさがあります。

高音を鳴らすためについリードをかみ気味になってしまう人もいるかもしれませんが、そうすると詰まった音になってしまったりと、理想の音を出すのは本当に難しい。。

また、運指もサイドキィを多用するので慣れない内は上手く狙った音が出せないですよね。

高音の出し方についてはまた別の機会に解説していきたいと思います。

 

サックスは移調楽器

テナーサックスの最低音や最高音の解説の中で「記譜音」と「実音」が出てきましたね。

記譜音と実音の意味はそれぞれ以下のようになります。

  • 記譜音:楽譜に書かれている音
  • 実音:実際にその楽器から鳴る音

なぜ、このように表現するのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

それはサックスが移調楽器と呼ばれる種類の楽器だからです。

そもそも移調楽器とは何かというと、その楽器で楽譜にある通りの音を出したときにピアノと異なる音が鳴る楽器のことをいいます。

管楽器には「C管」、「B♭管」、「E♭管」、「F管」といった種類があり、その楽器で「ド」とされる音が異なります。

始まりの音が「ド」ではない楽器が移調楽器なんですね。

この中では「C管」以外が移調楽器で、テナーサックスは「B♭管」になります。

テナーサックスの「ド」は記譜音では「ド」ですが、実音では「シ♭」が鳴っています。

このように「シ♭」=「B♭」がその楽器の「ド」になるものを「B♭管」と呼んでいるんですね。

 


テナーサックスの音域で最低音の出し方のコツは?

テナーサックスの音域 最低音の出し方のコツは?

テナーサックスは低音域を出すためのの息のコントロールがとにかく難しい。

テナーサックスの最低音は記譜音で「シ♭」になりますが、一発できれいな音を出すのはかなり高いハードルです。

私はいきなり低い「ド」の音を出すことすら正直厳しいと思いながら吹いています。

感覚的に低い「レ」と「ド」の間にはかなり高い壁があるんじゃないかと思っています。

それくらいに低音域は他の音域に比べて難易度が上がります。

ではどうやってこの低音を鳴らすのが難しい、音域問題を解決して最低音を出せるのでしょうか。

低音・最低音を出すコツは以下のとおりです。

  • 運指表を確認し、無駄にキィが押されていることを確認する
  • 素早いスピードで楽器に息を入れる
  • 低い声を出すイメージで吹く
  • 息を下向きに入れる

とは言え、コツを知ってもいきなり最低音が出るようにはならないですね。

低音を出すための練習方法についても解説していきます。

 


音階を徐々に下げていく練習

いきなり低音を出すのって難しいですよね?

あなたがテナーサックスで低音を出すとき、どの音までキレイに鳴らすことができますか?

例えば「ミ」の音まで鳴らすことができるなら、以下のように音を出す練習をすることをおススメします。

  1. ミ → ミ♭
  2. ミ → ミ♭ → レ
  3. ミ → ミ♭ → レ → レ♭
  4. ミ → ミ♭ → レ → レ♭ → ド
  5. ミ → ミ♭ → レ → レ♭ → ド → シ
  6. ミ → ミ♭ → レ → レ♭ → ド → シ → シ♭

ひとつひとつの音をタンギングする必要はなく、スラーでつなげて吹いてみてください。

徐々に音階を下げる練習をしていくと、低音がどれくらいの息の量で鳴ったのか、どれくらいの息のスピードで鳴ったのか、感覚がつかみやすくなります。

練習する際は音が出た時の息に注目するといいでしょう。

今回は半音階で下がる練習をご紹介しましたが、「ミ→レ→ド」のように全音階で下がる練習でも大丈夫です。

ぜひ低音が出るポイントを感じてみてください。

 

音の境界線を知る練習

これは出したい音に対して、どれくらい息の量やスピードが必要なのか把握するための練習になります。

息の量が少なすぎると音が鳴らない失敗につながり、逆に量が多すぎると破裂音のような音になってしまう失敗につながります。

このため、狙った音を出すために、どれくらいで音が出るのか、適切な息の量やスピードを知ることはとても重要になります。

音の境界線を知るための練習方法は以下のとおりです。

ひとまず低い「ド」を出してみましょう。

マウスピースをくわえ、息を入れていきます。

この時、いつもどおりに息を入れるのではなく、少しの量から徐々に息とスピードを増やしていきましょう。

息を増やしていくと途中で音が出ると思います。

音が出はじめた息の量をキープして、音を鳴らし続けてみてください。(音量は小さく)

この音が出はじめる感覚、適切な息の量やスピードを覚えて低音を出すコツをつかんでいきましょう。

 

最低音の運指は?

低音を出すコツを覚え、低音を出すための練習を続けていけば、きっと最低音もキレイに奏でることができるでしょう。

では最低音はどんな運指なのでしょうか。

最低音の運指は低い「ド」を押した状態で、左手の小指で一番下のサイドキィを押します。

小指でしっかりとキィを押すのは力が必要で大変ですが、最低音を出すためには必須なので繰り返し練習していきましょう。

最低音が出せるようになる頃には、小指の力もついてスムーズな運指ができるようになっているはずです!

最低音やそのほかの運指については下記の記事で解説してるのでぜひ読んでみてください。

>>テナーサックスの運指表を見る


まとめ

今回はテナーサックスの音域や最低音、そして記譜音と実音の違いについて解説してきましたが、いかがでしたか?

管楽器によって楽譜上は同じ音でも実音が違うなんて意外でしたね。

また、なかなか出せないテナーサックスの低音~最低音の出し方のコツについても、おススメの練習方法をご紹介させていただきました。

練習あるのみとは頭でわかってはいても、コツを早くつかんで、最低音までキレイに出せるようになりたいですよね。

今回ご紹介した練習方法で音の出し方のコツや、息を入れる量やスピードのポイントを押さえてしまいましょう。

サックスは音域の広い楽器、低音から高音まで色っぽく響かせてテナーサックスの魅力をどんどん広めちゃいましょう。