サックスの演奏後にきちんとマウスピースのお手入れをしていても、いつの間にか白い汚れがついていることありませんか?
マウスピースが黒いから余計に目立ってしまいますよね。
少しの汚れならあまり気にせず、普段のお手入れの中で拭いてキレイにされている方も多いのではないでしょうか?
今回はサックスのマウスピースの白い汚れの落とし方についてお話していきます。
お湯や酢を使った洗い方も聞いたことがある方もいるかもしれません。
本当にお湯や酢で洗っても問題ないのか?洗い方についてもご紹介していきます!
Contents
サックスのマウスピース白い汚れの落とし方は?
マウスピースの先端部分の内側や、マウスピースパッチを貼っている周りに白いもの付いていませんか?
サックスをしばらく吹いているといつの間にか付いている白い汚れ、気になりますよね。
そんなマウスピースの白い汚れの落とし方ですが、演奏後のお手入れの際に汚れが付いている部分をスワブや柔らかい布で優しく拭いてみてください。
どうでしょうか?
時間の経ってしまった汚れでなければキレイに取れたのではないでしょうか。
マウスピースの内側の隅のやマウスピースとマウスピースパッチの段差がある部分なんかは、布を使っても上手く汚れに届かないかもしれません。
そんな時は綿棒を使って優しく汚れの付いた部分をこすってみてください。
この時マウスピースに水分がなく乾いた状態の場合は綿棒に少量の水、またはマウスピースクリーナーをしみ込ませてキレイにしたい部分をこすってあげると汚れが落ちやすいです。
この時クリーナーを使う場合は必ず楽器用のマウスピースクリーナーを使うようにしてくださいね。
クリーナーの種類によってはマウスピースの表面が変色してしまうこともあるので、あるもので代用せず次でご紹介するものを使ってみてください!
マウスピースに白い汚れが付く原因は?
マウスピースに汚れが付くのを未然に防げるなら防いでしまいたいですよね。
なぜ白い汚れが付いてしまうのか、その原因について探ってみましょう。
マウスピースは口で咥えて息を吹き込む場所。
どうしても唾液が付くのは避けられないですよね。
実はマウスピースに付く白い汚れは唾液に含まれるたんぱく質の成分が固まってできたものなんです。
その他にも唾液の成分中に含まれるカルシウムやリンなののミネラル成分によって歯石が作られて付着します。
これらのせいでマウスピースに白い汚れが付いてしまうんですね。
特にラバーのマウスピースにこの白い汚れがつきやすく、放置していると簡単には取れなくなってしまうので注意が必要です。
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、白い汚れのもととなる唾液をマウスピースに残さないことが一番です。
お手入れってほんと大事ですね。
おススメのマウスピースクリーナー
- 木製以外のマウスピースに使うことが可能
- NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)により新型コロナウイルスに有効であることが確認済み
サックスのマウスピースの白い汚れのお湯やお酢での洗い方を紹介
サックスのマウスピースに付いてしまった白い汚れ、落としたいですよね。
いつものお手入れやマウスピースクリーナーで落ちないガンコな汚れはどうすれば落とせるの?
お湯や酢を使った洗い方で汚れは落ちるのか、洗い方をみていきましょう。
白い汚れを落とすのに必要な道具
- 水
- 柔らかい布
- 中性洗剤
- 酢
- サラダ油
- 歯ブラシ
マウスピースの洗い方
- マウスピースパッチを貼っている場合は、マウスピースを傷つけないように剥がす
- マウスピース全体を水で濡らす
- 布を濡らして中性洗剤をつける
- マウスピースの内側・外側を布で優しく洗う
- マウスピースを水でよくすすぐ
- 口や歯が当たる部分の白い汚れは酢をつけた歯ブラシで優しくこする
- マウスピースパッチの跡が残っている場合は、サラダ油を少量つけた歯ブラシで優しくこする
- 中性洗剤を再度つけて洗い、酢や油をしっかりと水で洗い流す
- マウスピースを傷つけないようマイクロファイバークロス等の柔らかい布で水分をふき取り、自然乾燥させる
あれ?お湯は使わないの?って思いましたか?
ハードラバーといわれるマウスピースはエボナイトという素材からできていて、お湯や水、特にお湯を使うと変色する可能性があります。
メタルのマウスピースなどはおそらくお湯を使って洗っても問題ないとは思いますが、私はあまりおススメしません。
マウスピースを洗う際の注意点についてはこのあと説明していきますね。
マウスピースの洗い方で注意することは?
マウスピースは思っている以上にデリケート。
普段のお手入れだけじゃなくて、マウスピースをどうしても洗いたいっていうときは次の点に注意してくださいね。
- 洗うときはお湯を使わず、使っても水
- 布で汚れをこするときは力を入れない
- 洗ったあとの水分は徹底的に取る
- 乾燥するときは日光には当てない
汚れを落とすなら水よりもお湯の方が落ちるのはみなさんもよく知っていると思います。
でもハードラバーのマウスピースにお湯は厳禁。
ハードラバーに使われている素材はお湯で変色してしまいます。
また、日光も同様に厳禁です。
保管の際も日光が当たらないように保管してくださいね。
マウスピースの取り扱いはていねいにしておかないと、せっかくの黒いマウスピースが茶色く変色してしまったなんてことにもなりかねません。
いつものお手入れにプラスしてキレイに汚れを落としたいときは、洗い方の注意点を守って洗ってくださいね。
普段のお手入れでていねいに水分などを取り除くことで水洗いの回数もグッと減らせて、変色のリスクも低くなるかなと思います。
マウスピースの素材による注意点は?
マウスピースの種類によってはお手入れの方法が間違っていると変色してしまいます。
特にハードラバーのマウスピースは注意が必要です。
ハードラバーと分類されるマウスピースは、エボナイトでできています。
簡単に説明するとエボナイトは天然ゴムと硫黄、そしてエボ粉を混合して作られた素材です。
固く光沢のあるゴムの1種で耐久性にも非常に優れており、万年筆にも使われているのでご存じの方もいるかもしれませんね。
耐久性に優れた素材ですが、水分や紫外線に弱く変色してしまうというデメリットもあります。
サックスにはこのようにエボナイトを使ったマウスピースや、そのほかの素材を使ったマウスピースも存在します。
こちらのリンクからそれぞれのマウスピースの特徴について解説しているので、お手入れの参考にしてみてください!
まとめ
いつの間にか付いているサックスのマウスピースの白い汚れ、毎回お手入れしているはずなのになぜ付いてしまうのか?
マウスピースに使われている素材によって白い汚れの付きやすさが違うなんてビックリでしたね。
お湯や酢を使ったマウスピースの洗い方や汚れの落とし方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
マウスピースのお手入れの詳しい方法はレッスンを受けていても習うことがないので、お湯や酢を使う方法は意外な点もあったのではないでしょうか。
大切な楽器なので洗い方ひとつ取っても、その方法で問題がないか不安になりますよね。
今回ご紹介した方法でサックスのマウスピースのお手入れの疑問や不安が解消できていると嬉しいです!